2017/11/01
病気やケガで会社を休んだら、その分は給料から差し引かれてしまいますよね?
会社によっては、有給で処理してくれたり、労災にしてくれる場合もあります。
しかし、業務上でのケガや事故等は労災になりますが、
自費で診療して、会社を休んだ場合は労災にはなりません。
そんな時頼りになるのが、健康保険の傷病手当金です。
管理人は実際に、傷病手当金を支給してもらった経緯があるので、
申請書の書き方や、支給までの流れをわかりやすく解説します。
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傷病手当とは?
傷病手当は、社会保険に加入していれば誰でも支給を受けられます。
支給の条件は、『仕事に就くことが出来ない』ことを証明するだけです。
ですので、自宅で気分が優れず寝てるだけでも、医師がうつ病など
何かしらの精神病と診断が出れば、支給されるということです。
もちろん、業務外のケガや事故で、労災に認定されない場合でも
支給を受けることが出来ます。
その療養が、連続して3日以上会社を休んでいなければいけませんが、
治療が長引けば、この制度を使うメリットは大きいでしょう。
支給期間も、最大で1年6カ月あります。
その療養で会社を退職したとしても、そのまま継続して支給を受けられるので、
安心して、治療に専念出来ると思います。
気になる、支給額はこちらから
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申請書の書き方
まず、全国健康保険協会のHPから申請書を印刷します。
申請書は4枚なので、4ページ全て印刷します。
この他に、添付書類が必要な場合がありますが、
添付書類の該当項目に、目を通してみてください。
ほとんどの人は、4枚だけの申請書で大丈夫です。
申請書の記入例が出ていますが、自分がわからなかった事や、
実際、健保に連絡して記入したところなどを、補足します。
1ページの本人記入欄の、赤枠で囲ったところの『記号』『番号』
は全ての手続きで、必要になりますので正確に記入しましょう。
また、問い合わせなどもこの番号を使うので、
すぐ答えられるように、メモなどに控えておいてください。
・赤枠1
4ページの療養担当が記入した傷病名を、全て記入してください。
症状によっては、なかなか判別が付きにくい時もあり、
担当医師が複数の病名を書く場合もあるので、漏れないようにしましょう。
・赤枠2
初診日の記入も、療養担当の申請書と日付が違っていると、
申請が通りません。よく確認して記入してください。
・赤枠3
療養理由が病気の場合は、発病時の状況を書きます。
ここは覚えている範囲で、簡潔に記入すれば大丈夫です。
・赤枠4
療養のために会社を休んだ期間と、その期間に会社から給料の支払いがあった場合
に記入します。休んでる期間を有給扱いで給料が支給されていて、
その額が、傷病手当金の支給額より多い場合は支給されません。
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支給までの期間
申請書を提出して不備が無ければ、おおよそ2カ月弱で支給されます。
健保協会も基本、土日祝は休みなので時期によっては3カ月ぐらいかかることも。
健保の担当者に聞いたところ、書類が揃ってから2週間が1つの目安だと、言ってました。
申請者も少なくないので、それぐらいはかかってしまうとの事。
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支給を早めるには?
支給を早めるには、いかに申請書を揃えられるか!にかかっています。
特に勤めている会社によっては、経理部署が近隣に無かったり、経理担当が外注
だったりすれば、申請書のやりとりだけで数日が経ってしまいます。
病院の場合も、大きな総合病院だと申請書が手元に届くのに、
2週間くらいかかるので、自分が記入する申請書は間違えが無いよう
何度も見直すことを、オススメします。
申請書の不備で返送されると、それだけで数週間があっという間です!
それともうひとつは、申請者自身が記入の仕方を熟知しておくということです!
自分の申請書は完璧でも、会社や医師の申請書に不備があれば意味がありません。
個人経営の会社や、開業医で傷病手当の申請をした事が無い場合も充分考えられます。
申請書は全ての項目を記入されていないと、申請が通りません。
会社と病院の申請書は、必ず漏れがないか確認しましょう。
実際、私の勤めていた会社はやった事がありませんでした(笑)
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申請時の注意点と まとめ
傷病手当の申請は、会社を休んでいた期間の後じゃないと申請出来ません。
例えば、ケガをして全治1カ月と医師に診断されても、その治療が1カ月たたないと
ダメってことですね。ただ、療養が長期化しても時間がかかるのは最初の1回だけで、
2回目以降は、約2週間で支給されるので、その後は1カ月ずつ申請すれば、
給料支給と変わらないようになります。
2回目以降の申請書は、会社から給料が支給されていない場合や
退職したときなど、支給期間を変更すればいいだけなので、楽になります。
退職していれば、会社の申請書も不要です。
ただ、必ず1回目の申請書は、提出する前に全部コピーを取っておきましょう。
前述したように、初診の日付や療養期間が違っていると、
申請が通らないので、気をつけてください。
特に、1回目と2回目の申請書の療養期間が繋がっていないと、
その分の手当金が差し引かれますし、
場合によっては就労したとみなされて、最初から申請し直す場合もあるので
気は抜かず、申請書のチェックを怠らないよう注意しましょう。
傷病手当は、2年間さかのぼって申請出来ますし、
退職した後も、働けない期間の生活を助けてくれる、
社会保険加入者の特権です!
絶対に利用しよう!!
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